建築士事務所全国大会

式典の様子

 令和6年10月11日に福井市のフェニックス・プラザにて、「未来を拓く まち・ひと・建築」をテーマに、第46回建築士事務所全国大会(福井大会)が開催されました。
 基調講演「未来を拓く まち・ひと・建築」には隈研吾氏を、トークセッション「地方の未来に建築が果たす役割」には隈研吾氏、進士五十八氏をお迎えし、それぞれのテーマについてお話しいただきました。
 大会式典では日事連建築賞表彰、年次功労者表彰等を行い、全国の建築士事務所協会会員、来賓を合わせ、1,400余名が参加し盛会裡に終了しました。

 また、前日10日には「青年世代(われわれ)がつくるこれからの働き方」をテーマに、若手建築士を中心とした青年話創会(わそうかい)を開催し、130名の参加者が活発な意見交換や発表を行いました。11日には会員事務所に所属する女性所員による女性交流会も開催され、「つなぐ建築、になう人 ~今私たちが考え、できること~」をテーマに60名がワールドカフェ形式でのディスカッションを行いました。

基調講演
隈研吾氏「未来を拓く まち・ひと・
建築」
トークセッション
隈研吾氏、進士五十八氏「地方の未来
に建築が果たす役割」
大会式典
日事連建築賞国土交通大臣賞の表彰
(有)内野設計、徳島会
日事連建築賞表彰式
受賞作品パネル展とあわせ開催
青年話創会
「青年世代がつくるこれからの働き方」
女性交流会
「つなぐ建築、になう人 ~今私たちが考え、できること~」


開催挨拶|日事連会長 上野浩也
会長
 元日に発生した能登半島地震ならびに東北をはじめその後の度重なる大雨で被災された方々に対して、心よりお見舞いを申し上げます。自然の力の前では、私たちはなんと無力であるか痛感させられました。自然災害は、いつ襲ってくるかわかりませんし、それを止めるのは人間には難しいことですが、災害を想定して防災、減災に取り組んでいくことは、私たちにできる唯一のことです。常に最善の防災、減災を進めていかなければならないと思います。
 今年の全国大会は、「未来を拓く まち・ひと・建築」のテーマで北陸の地・福井で開催する運びとなりました。福井での全国大会は、令和2年にコロナ禍でいったん中止となりましたが、今年ついに開催を迎えることができました。そして大会前日には青年話創会が、大会式典当日の午前中には熊本大会から続いている女性交流会が開催されます。全国大会開催まですべての準備を整えていただきました関係者の皆様方、特に主管会である福井県建築士事務所協会の皆様に心より感謝申し上げるとともに、すべてのプログラムが無事に終了することを祈念申し上げます。
 さて、DX化が進みBIMが活用され、さらにAIの登場により私たちの建築設計業界に大きな変革が生じる中、時代の流れに対応した建築士事務所のあり方を模索していかなければならないと思います。さらに地球環境に配慮した建築物の省エネルギー化及び再生可能エネルギーの活用についても我々に課せられた大きな責務であり、大きな期待とともに職能を活かした活動を進めていかなければなりません。
 日事連には創立から60年以上続いた長い歴史があります。歴史とともに守り続けられてきたことの中には、時代の流れとともに変えていかなければならないことも多くあります。また、地方の声にも耳を傾け、特に若い会員や女性会員の声を聞き、活動を積極的に支援し、真摯な取り組みが実を結ぶ業界の確立のため何が必要なのか、何を残して何を変えていくべきなのか議論して、日々進化する日事連を目指して活動していかなければなりません。
 結びとなりますが、福井に集った仲間が年齢や性別の垣根を越えて大いに議論し、親交を深めることこそ全国大会の大きな意義だと思います。ご参加いただいた皆様のご健勝とご活躍を祈念するとともに日事連のさらなる発展に期待して、私のご挨拶とさせていただきます。

※第46回建築士事務所全国大会(福井大会)の詳細なレポートは、会誌『日事連』1月号に掲載します。



次回開催について
令和7年度 第47回建築士事務所全国大会は新潟市で開催されます。
多くのご来場をお待ちしております。

 第47回建築士事務所全国大会(新潟大会)
 日程:令和7年10月3日(金)
 会場:朱鷺メッセ
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