事故例 #001 イラスト
脱衣室の天井落下
対象建築物 ホテル
構造・階数 鉄筋コンクリート造地下1階・地上8階建・塔屋付
延べ面積 2,822
施工期間 平成2年8月24日〜平成3年7月15日
工事費 11億円
現 象 竣工後2年経過した平成5年7月末、浴室付属の脱衣所天井の仕上げ材が突然落下した。事故の際、たまたま脱衣所には入浴者がいなかったので,大事には至らなかった。また、天井面の一部分には、カビの発生も認められた。
原 因 浴室天井と脱衣室の壁の不完全な遮断により、浴室壁面を通して脱衣室の天井裏に熱気が伝わり、高湿度状態になったために引き起こされた事故である。また、空調機器本体表面には結露対策が施されておらず、配管のグラスウール断熱材の密着度も足りなかったため、天井面部分にカビが発生したと考えられる。
賠償額 306万円(全額保険対象)
補修内容 天井裏浴室側壁面にある穴埋めを完全にした。空調機本体と天井材間は,見切り廻り縁を廻し、空調機本体には、接着テーピングタイプの断熱材を二重張りするとともに、配管には、グラスウールを配管との密着度を高めつつ厚く施工し直した。更に、脱衣室には、ヒートポンプ床置き型の空調機器を新たに設置した。

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