令和2年 年頭所感 《会長:佐々木宏幸》

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  一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
  会  長      佐々木 宏 幸

  年頭にあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。

 
  設計三会で共同提案した、建築士試験の受験資格の見直しを柱とした建築士法が改正され、本年3月に施行されます。また昨年、告示第98号が施行されましたが、新・担い手3法の改正内容も含め、建築士事務所の働き方改革には、適正な業務報酬が不可欠であり、業務報酬基準の将来の定期的見直しも見据え、内容の確認、普及活動を進めてまいります。
 

  近年、日本各地で自然災害が頻発しています。このような自然災害に対し、我々建築に携わる者がどう対処していかなければならないか、国土強靭化基本計画と相まって真剣に取り組んでいかなければなりません。昨年、我が国のエネルギー需給構造逼迫の解消や、地球温暖化対策のため、建築物省エネ法が改正され、建築士の役割が強化されます。
  また、今年度から、官民が一体となったBIMの活用を推進するための建築BIM推進会議が発足し、業界を挙げて協力しております。
 

 令和の時代を迎え、建築業界は自然災害への対応のみならず、人口減少社会における地方の活性化の他、ICT・IoT・AIなどのデジタル革新にも対応していかなければなりません。
 このような建築業界が取り組まなければならない課題がより高度化する中で、我々は法定団体として、建築士事務所の業務の適正な執行と、職業倫理遵守の徹底を、次世代へと継承してまいります。
 

  本年も皆さま方のご指導ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、建築業界の発展を祈念いたします。

 
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